fine true happiness
あれから 何度か
雅人からの着信があった。
登録さえするつもりは ないから
名前でなく 番号が標示されてる。
もちろんあたしは 出ない!
今さら なんだって言うのよ!
そんな ある日の事。
お店へ雅人が訪ねてきた。
「いらっしゃいませ~」
何も知らない未来ちゃんは
笑顔で 迎え入れた。
あたしは『何しに来たの!』
と 言うオーラ丸出し。
「新しいお客さんですね」
あたしに 未来ちゃんが 雅人の事を言った。
「あ・あの人とね
あたしの昔の友人だから…」
「そーなんですかぁ~
ママの知り合いなら サービスしなくちゃ!」
「あっ!未来ちゃん
言っておくわね
特別扱いしないでね
出来れば 無視でもいいから」
「何なんですかぁ~!
せっかくのお客様だし
ママの友人でしょ!」