fine true happiness


あたしは 芋焼酎を持って
再び雅人の席へと 戻った。


「はい!
あたしからの サービス」


「サンキュー」


焼酎を 一口飲むと


「こうしてると オレと彩って
昔に戻ったみたいだな…」


って…。


その時


「昔には戻る分けねーだろ」


現れたのは舜さん。


「舜さん…」


「誰?この人」


「悪いけど…彩は今 オレのだから…」


嘘…さっき
断ったのに…
来てくれて
振りをしてくれてるんだ。


雅人は 『えっ?』
と 驚いた声をあげた。


「昔 ひどい目に合わせといて
今頃 昔に戻ったみたいだ?
笑わせんなよ!」


「あ…聞いてるんだ
オレと彩のこと」


「知ってる!オレはお前みたいに
ひどいことはしない」


・・・してるくせに。


だって…何度も言うけど
既婚者。



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