fine true happiness


「なんで 嘘まで つくのよ!
5年だって6年だって
待ってろって 言われたら
待つって あの時 言ったでしょ!
だったら プランナーの夢を捨てたとき
あたしシンガポールでも
どこでも 追いかけて行ってたよ!」


あたしは もう半泣き状態。


「ごめん!ホントにごめん!
お前が出ていった後
ポカリと穴が空いたようで
何度 電話しようも思ったか…
でも ここでオレが我慢しなきゃ!って」


そう言うと雅人は あたしを抱きしめた。


「でも 今さら
それを言ってどうするの?」


「出来るなら やり直したい」


「でも あたしは…」


雅人の腕の中から 離れた。


「あの人は 結婚してんだろ?
そんなの辞めてしまえよ!」


知ってるの?
この前 2人で話してたのは
このこと?





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