fine true happiness
あたしは いつかは 渡さないとと
思ってたあの【もの】
を 持ってきた。
「えっ?なんで 彩がこれを?」
「お土産の中に入ってたんだけど
包装紙もビリビリに しちゃったし
何となく 言えなくて…
ごめんね」
「あるならあると
正直に言って欲しかった」
「ごめん ホントにごめん」
「まぁ もう いいけど」
呆れてるよね。
「これからは 彼と 離れてた分
もっともっといい関係に なれるように
頑張って 仲良くしろよ!」
「あ…うん
舜さんもね」
「彩…最後に抱きしめさせて…」
舜さんは あたしを強く抱きしめたかと思うと
すぐに 離し
「じゃあな」
と 帰っていった。
あたしが 恋して 振られて泣くのは
これで二回目。
4年前に雅人
そして今回 舜さん。
泣いて 引き留めることもできず
言われた通りに するしかなかった。