fine true happiness


「もう 話すこともないので
そこの角で 降ろしてください」


「お茶くらいしても いいんじゃない?」


「結構です」


「いやぁー 畑中さん気に入ったわ!
そんな性格の人 好みなんだよね…」


小嶋さんは 車を止めることなく
先に進んでいった。


「どこ行くんですか?」


「畑中さんに 似合うお店」


「降ろしてください」


「ちょっと 黙ってて」


何なのよこの人。


最悪。


真っ昼間
着いたのは 会員制の高級な日本料理のお店だった。


あたしに似合うお店が
日本料理???



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