Sweet Rain
「彼女が承知済みなのか、それは俺にはわからない。どうして今朝俺に賛同してくれたのかもわからない」
「そうか」
「なら、俺は帰る。退治なんてバカバカしいこと、付き合ってられるか」
「なっ……! どういうことだよ! 兄貴!!」
「どういうことも何もそういうことだ。大人しくあきらめろ。どうしても実行したいってんならお前一人で行けばいい。俺は付き合うつもりはないぞ」
「今更どういうことだよ……! 兄貴」
「俺を無理に共犯者にしないでほしいだけだ。俺には何の関係もないんだからな」
「さっきの話を聞いてただろ!! 何言ってんだよ兄貴!!!」
「さっきの話を聞いたから、だ。お前が何をしようと勝手だけどな、俺まで巻き込まれちゃたまらんさ」
「だからって……!! 今更のこのこ引き返せってのか!!!」
「そうだ。それともここで車を降りてくか?」
弟はあきらめたような、腹をくくったような目をして僕のことを睨んでいた。
「そうか」
「なら、俺は帰る。退治なんてバカバカしいこと、付き合ってられるか」
「なっ……! どういうことだよ! 兄貴!!」
「どういうことも何もそういうことだ。大人しくあきらめろ。どうしても実行したいってんならお前一人で行けばいい。俺は付き合うつもりはないぞ」
「今更どういうことだよ……! 兄貴」
「俺を無理に共犯者にしないでほしいだけだ。俺には何の関係もないんだからな」
「さっきの話を聞いてただろ!! 何言ってんだよ兄貴!!!」
「さっきの話を聞いたから、だ。お前が何をしようと勝手だけどな、俺まで巻き込まれちゃたまらんさ」
「だからって……!! 今更のこのこ引き返せってのか!!!」
「そうだ。それともここで車を降りてくか?」
弟はあきらめたような、腹をくくったような目をして僕のことを睨んでいた。