Sweet Rain
「あとどれくらいで着きそうかわかるか?」
雨雲のせいで今が昼間なのか夕方なのか判別できなかった。
メーターの脇に備え付けられているデジタル時計の表示を見る限りではまだ4時前だ。
「今……4時をちょっと過ぎたところか。このまま行けば6時前には着くかな」
弟が腕にはめた時計見ながらそう言った。
レンタカーの車はあまりあてにならないな、とぼやきながらハンドルをぎゅっと握り締める。
ガソリンといい、時計といい、自分の所有物ではないものをあまりに信頼しすぎてはいけない。
昔からそうだった。
雨雲のせいで今が昼間なのか夕方なのか判別できなかった。
メーターの脇に備え付けられているデジタル時計の表示を見る限りではまだ4時前だ。
「今……4時をちょっと過ぎたところか。このまま行けば6時前には着くかな」
弟が腕にはめた時計見ながらそう言った。
レンタカーの車はあまりあてにならないな、とぼやきながらハンドルをぎゅっと握り締める。
ガソリンといい、時計といい、自分の所有物ではないものをあまりに信頼しすぎてはいけない。
昔からそうだった。