君花
それから・・・女の子はあまり空き地に来なくなった。


毎日水をやってくれたのに・・・・。
どうして?



その答えは花にはわかるはずもなかった。




それでも花は耐えた。
熱い日差し、
凍える寒さ、
折れそうになる風、
痛い雪・・・・。



ただ「キレイ」と言われるために花は耐え続けた。



いつかあの女の子にキレイと言ってほしい・・・・・・。



しかしあの女の子がもう花の前に姿を現すことはなかった。




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