君花
すると、その空き地にはあのときと同じ、花が咲いていた。


「まだ・・・咲いてたの?」
お母さんの目には涙が浮かんでいた。


そしてゆっくりあの小さな花があった端っこに行ってみる。


そこには名前もわからない、本当に美しい花が咲いていた。
あのときの花の種が、今もここでこうして咲いているのだ。






お母さんはそっとその花に触れて言った。



「キレイね・・・・。」




その瞳はあのときの女の子の瞳だった。




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