新撰組 『時が変わろうとも』
「事実を述べたまでです」
「てめぇ、言うようになったな。総司と同じ顔してやがる」
「それだけはやめてください」
あの人と同じ顔と言われたら俺の人生、終わってしまう。
「総司が可哀想だな。で、どうすんだ」
「そうですね。とりあえず様子見ます。あとこの事は他言無用で」
「はいはい。分かってるよ。ただし何か分かったりあったりしたら、必ず知らせろ。いいな」
「分かりました」
そう返事をして土方さんの部屋をあとにする
しばらく歩き中庭で休んでいると、沖田さんがやってきた
「あ、誠君。さっき僕の悪口言ってなかった?」
最高に黒い笑顔で聞いてきた。
やばい、さっきの!けど部屋の近くには誰も居なかった。気配も
だとしたら、沖田さんの想像?よし!そこにかけよう!
「い、言いませんよ!何言ってるんですか!」
「ふーん、ならいいんだけど。何かさっき思いっきり何かを斬りたい気持ちになったから、誰か僕の悪口を言ってるのかと思ったよ」
よ、良かったー!誤魔化して正解だった!
もし正直に言ってたら斬られてたよ!
「何言ってるんですか!そんな事より俺の部屋に団子があるので食べません?」
「団子!?食べるよ!さっそく行こ!」
沖田さんと俺の部屋に向かう
ちょうどその時前から平隊士が来た。横を通る時、軽く頭を下げておいた。
「後から入ってきたくせに、偉そうな顔をするな」