新撰組 『時が変わろうとも』
「もっともだな」
「ですね」
三馬鹿は何も言い返せなかった
「じゃあ、料理を広間に運んでください」
「「「あいよ!」」」
みんなで料理を運んでいると、また視線を感じた。
すぐに後ろを見るが、誰もいなかった
(何か、前より嫌な視線だ)
「神崎どうかしたか?」
「いえ、何でもありません」
俺はまた前を向き料理を運んだ
斎藤は誠が行ったあと、じーと誠が見ていた場所を威嚇するように見ていた
そして誰もいないはずの廊下の先に向かって、
「あいつに何かしてみろ。その時はただじゃおかないぞ」
斎藤らしくない、低い声で耳を澄ませば聞こえる大きさで呟いた
それを聞いた者は、その廊下からしばらく動けずにいた