新撰組 『時が変わろうとも』

「おい、それも証拠にならねぇぞ」

「は?」

「それもお前が作ったかもしれねぇだろ」

もー、めんどくさいな。何見せても私が作ったって、私は職人じゃねぇつーの。

あとは何がある?



あ!いいのがあるじゃん ニヤリ

「おい、さっさと証拠出せ」

「梅の花 一輪咲いても 梅は梅」

ビクッ

土方の肩が上がった。おもしろ

「?」

「クククッ」

近藤さんは分からないみたいだな。沖田は知ってるなこれは。肩がめっちゃ震えてる。

「神埼くん、その句はなんだね?」

「何でしょう?ね?豊玉さん?」

「う、」

「まだ、知ってますよ?
春の「分かった!分かった!信じる!」良かったです」

私の勝利。いや、何も戦ってないけどね?

沖田は爆笑

土方の顔が怖いんですけど

沖田が落ち着いた頃にまた話が始まった

「神埼くん、君は行くところがあるのかい?」

「いいえ、全く」

「では、ここに住めばいい」

「何言ってんだ近藤さん!」

「歳いいだろ?歳はこんな若い少年を見捨てるのかい?」

「わぁー、土方さんさいてー」

土方哀れ

「分かった!分かった!その代わり隊士として迎え入れる」

は?え?

隊士って、そもそも新撰組は女禁止じゃ?


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