新撰組 『時が変わろうとも』

「小さい頃から父に教えてられてました。詳しくは聞いてないんで分かりません。だからどこでもないんです」

父は私がまだ小さい頃、剣道、合気道、柔道、空手、そんなものばかりやらせてきた。

一番熱が入ってたのが剣道。父は高校生の時剣道で全国一位だったらしい。

「まあいい。着替えたら俺の部屋にこい」

「あのー」

「あ?」

「着替え持ってないですけど、どうしたらいいですか?」

「あー、総司にでも借りろ」

そう言って出て行った。

いや、借りろって絶対でかいだろ?

「それじゃ、誠くん僕の部屋に行きましょうか」

「あ、はい」



しばらく歩き、部屋に着いた。部屋を開けると

「あ、甘い。甘すぎる」

部屋の匂いが甘い匂いで充満している。これはヤバい。甘すぎる。

どんだけ甘いもの好きなんだよ
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