新撰組 『時が変わろうとも』

他の人から見ればあれは私が殺したようには見えない。

けど、私と母には私が殺したように見える




中学生の頃

その日は私の誕生日だった。

父の仕事がいつもより遅く終わった。

家で待っていた私と母に電話がかかってきた。

父からだった。

「今から帰るから!」

「もー!遅い!早く帰って来て!早くよ!」

「ああ、分かってるよ」

電話をきった。

「そんなに急かさないのよ」

「だって~」


父からの電話から10分たった。

また、電話がかかってきた。

「はい、神埼です」

「え?」

どうしたんだろ?

「誠、出る準備して!すぐに!」

「え?何で?どうしたの?」














「お父さんが事故にあって、病院に運ばれた」
< 3 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop