新撰組 『時が変わろうとも』
その後の事は覚えていない。
ただ、あやふやながらも母が父の側で泣き崩れたのを覚えている。
その父の死から母は変わってしまった。
毎日私に暴力をふるう。
言葉の暴力も。
「あんたがあの人を殺した!!」
「あんた何か、あんた何か!!」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
私はひたすら謝った
「あんたが謝ってもあの人は帰ってこないのよ!」
それでも謝り続けた。
母はある言葉を言わなかった。
だから初めは気づかなかった。
けど、年を重ねるごとにうすうす気づいていた。
そして、とうとうはっきり言われた。
いや、書かれていた
【生まなければよかった】