新撰組 『時が変わろうとも』

ふわふわする。なんか暗い

「ここどこだろ?」

辺りは暗くて何も見えない。

「下手に動けないしな、どうしよ」

フワッ

背後に何かが現れた。

「何あれ?光?」

「ま…き…ろ。まこ…」

「人だ。何か言ってる」

すごく気になる。なぜか光の所にいる人に呼ばれているような気がする

「行ってみようかな」

少しずつ、近づいて行く

「まこ…おき…ろ」

だんだんはっきり聞こえてきた

「まこと、おきろ」

まこと?私の名前だ。何で私の名前を?起きろって何?

あと少しの所で、その人の手が伸びてきた

この手を掴んでもいいのだろうか?

考えるよりも先に動いていた。
その人の手を掴んでいた。

「やっと起きるな」

この人は誰だろ?

疑問に思いながら光に包まれた

< 56 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop