新撰組 『時が変わろうとも』
うっすらと瞼を開ける
ゆっくり辺りを見回す。何か見覚えがある
「ここ、斎藤さんの部屋?」
何でここにいるんだろ?確かに斎藤さんと同じ部屋で生活しているけど、
「俺、さっきまで仕事してたよね?」
なのに何でここで寝てんだ?
いろいろ考えを巡らせていると、部屋が開いた
「起きたか」
「斎藤さん…」
スッと寝ている俺の横に座った
「気分はどうだ?」
「気分?」
何でそんなこと聞くんだろ?
「覚えてないのか?」
「?はい」
「お前仕事中、倒れたんだぞ。しかも高熱だ」
「……あ、思い出した」
確かに倒れた。え、でも待って。倒れたのは朝。今も朝
「あのー俺どれくらい寝てましたか?」
「三日間だ」
嘘だ!そんなに寝てた!?どんだけ寝ればきがすむんだ俺!