新撰組 『時が変わろうとも』
「俺としたことが」
やってしまった。3日も寝るとか。
「で、調子はどうだ?」
「まだ頭が痛いですね。よいしょっ、わぁ!」
トスッと布団に逆戻り
「ち、力が入らない…」
「まだ、寝ておけ。俺は副長に報告してくる」
そう言って部屋を出て行った
「ふぅー、あの夢の人は斎藤さんだったのかな?」
何でかは分からないけどそんな気がする
しばらくして斎藤さんが戻ってきた
「お粥だ。起きれるか?」
「いりません」
「駄目だ。普段食べてないのにさらに食べないとなると、治らないぞ」
「……分かりました」
ゆっくり起き上がる
「わぁ!」
ダメだ。力が入らない。
もう一度起き上がると、素早く斎藤さんに支えられた
支えられたと言うか抱えられている
斎藤さんの足と足の間に座らされている
「さ、斎藤さん!」
「?何だ?早く食べろ」
「じ、自分で食べれます!」
口元まで斎藤さんが持ってきた木のれんげみたいなのを奪い、ゆっくり自分の口に運ぶ
この人天然だ!