新撰組 『時が変わろうとも』

「まーこーとーちゃん!」

「沖田さん!」

障子の向こうからヒョコッと顔を出した沖田さん

「体調はどう?もう起きて平気?」

「はい、もう大丈夫です。ご心配をおかけしました」

「なら良かった!誠ちゃん無理は禁物だよ!
女中の仕事もたまには休んでいいんだよ?」

「大丈夫ですよ。女中の仕事結構楽しいですから」

もとはと言えばあの3馬鹿のせいなんだけどね
沖田さんに言ったらあの3馬鹿を殺しかねないからね

「ならいいんだけど。あっ!そうだ!いいもの持って来たんだよ!」

「何ですか?」

「じゃじゃーん!金平糖だよ!ほらほら食べて」

で、出たーー!
金平糖!まさかの金平糖ですか!?貰って喜ぶのは沖田さんくらいだと思いますけど!

「あ、ありがとうございます。さっきご飯食べたばかりだから後で食べますね?」

その時

「総司ー!!てめぇ、どこ行ったーー!」

「大変だ!逃げないと!じゃあ、またね誠ちゃん!」

「あ、はい」

俺の返事を聞く前に部屋から出て行った

てゆうか、逃げないとって言ってたわりにはめっちゃ笑顔だったんですけど…

その前に何をしたんだあの人
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