新撰組 『時が変わろうとも』

お団子は直ぐに無くなった。

「もう少し食べたいですね!」

「いえ、俺はもういいです…」

俺はお団子を2本食べた。残りを沖田さんが食べた。

この人の胃袋はほんまにすごい。甘い物なら何でも入るんだろう。

見ているこっちがお腹一杯になる。

「さて、お団子も食べた事ですし道場に行きますか?」

「行ってらっしゃい」

「何言ってるんですか?誠君も行くんですよ?」

「は?」

思わずバカな反応をしてしまった。

聞き間違えか、はたまた俺の耳がおかしくなったのか?

「もう一回言って下さい」

すると沖田さんはものすごい笑顔で

「誠君も道場に行くんですよ?」

聞き間違えでも、俺の耳がおかしくなったわけでもなかった。

「何で俺も行かなくちゃいけないんですか!」

「そりゃ、僕の相手をするからでしょ?」

「何でもう俺が相手って決まってるんですか?!」

「誠君が強いから」

「他の強い人でもいいじゃないですか!!」

沖田さんはほんまに強いから嫌なんだよ!
試合をするときの笑顔が怖いんだよ!

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