新撰組 『時が変わろうとも』
男はもう息をしていなかった
刀を男から引き抜く。抜くと男の血が溢れ出した
誠は刀を持って立ちすくむ。
「誠君!どこだい?!」
近藤さんの呼び掛けにピクリと反応する
そしてふと足元を見る。そこには知らない男が横たわっていた。
自分の手元を見る。手には血がついており、刀には間違いなく男の血だと思われるものがついていた
「俺が、殺した…?」
俺が殺した。俺が殺した。俺が殺した。俺が殺した。
「ああぁぁー!!」
「神埼!」
そこに斎藤がきた。
「俺が、俺が、殺した。俺が、殺した。」
誠は必死に手についた血をとっていた
「血が、血が!」
「神埼!落ち着け!」
「人を斬った…感触が…、嫌だ!嫌だ!嫌だ!」
「すまない、神埼」
トスッ
斎藤は誠の首の後ろを叩いて気絶させた
「助けるのが遅くなってすまない」
斎藤は誠を抱えて皆の所に向かった