新撰組 『時が変わろうとも』
「武士は皆右利きだ。だか俺は左利き。
今までどの道場に行っても、左利きを否定された。だが、新撰組のみんなは違った。左利きの俺の剣術を認めてくれた。左利きでも武士としての志しは同じだと」
「やっぱり新撰組の方々は優しいですね」
「ああ。だから恩返しをしたいと思った」
斎藤さんは今まで色んな人に左利きを否定された
そして初めて人を斬った時刀を握れなくなった
けど、新撰組のみんなの恩を思いだし再び刀を握った
「お前はお前らしく誠を貫いていけばいい。
慌てる事はない。自分らしく進めばいい」
「自分らしく…」
今まで俺は自分自身を隠して生きてきた。
それはただの逃げに繋がるだけだった
それをまた繰り返すのか?
嫌だ。もう自分自身を隠すのはやめる
自分らしく生きていく
それなら刀を握れ。新撰組のみんなと戦え
みんな俺と同じ体験をしてきたんだ
苦しかったのは俺だけじゃない。怖かったのは俺だけじゃない。
みんな苦しさや恐怖を乗り越えて新撰組にいる
なら俺も逃げてばかりじゃなく、前を見る
乗り越える