新撰組 『時が変わろうとも』
「斎藤さん。ありがとうごさいます!俺もう逃げません」
「そうか」
ポンポンと優しく頭を撫でられた
「斎藤さんも今日休みですよね?」
「ああ」
「なら相手してください」
「いいだろう」
斎藤さんは笑顔で答えてくれた
そんな二人のやりとりを土方は廊下の角に立って聞いていた
少しばかり土方は安心したような顔をしていた事を誠は知らない
その日の夜
俺は近藤さんの部屋の前にいる
「何か緊張する」
深呼吸、深呼吸
「スー、ハー、よしっ!
近藤さん、神崎です」
「誠君か。入ってくれ」
「はい。失礼します」
俺は部屋に入り近藤さんの前に座る
「この度はご心配とご迷惑をおかけしました。
でも、もう大丈夫です」
「そうか。強くなったな誠君」
「はい」
「誰かが救ってくれたのかい?」
「はい。斎藤さんに」
「そうか。無理をしないように頑張ってくれ」
「はい!」