新撰組 『時が変わろうとも』
近藤と話した後、誠は縁側に座って月を見ていた
すると、隣に誰かが座った
「こんな所で何してるの?」
「沖田さんこそ、お団子を持ってどうしたんですか?」
「誠君と一緒に食べようと思って!」
「その量をですか…?」
沖田の手にはあり得ないほどのお団子を持っていた
「二人で食べれば少ないよ!」
この人はどんだけお団子が好きなんだ…
「モグモグ、モグモグ」
何かリスみたいで可愛い
「沖田さん、俺がまだ落ち込んでると思ってません?」
ビクッと沖田さんの肩が上がった
「俺はもう大丈夫ですよ。刀もちゃんと握れます。戦えます」
「誠君は強いね」
「まだ強くないですよ。でも、みんなから見て俺が強くなったて見えるのは、新撰組のみなさんのおかげですよ」
「僕たちのおかげ?」
「はい。みなさんの誠に負けたくないって、思えたんです」
「そっか」
「だから沖田さん」
「ん?」
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
沖田さんは優しく微笑んで言ってくれた