新撰組 『時が変わろうとも』
「さぁ!みんな思う存分呑みなさい!」
「よっしゃー!」
近藤さんの一言でみんながいっせいに呑みはじめる
俺は酒が呑めないからお茶を飲んでる
「佐之さん!どっちが多く呑めるかしようぜ!」
「平助!その勝負は俺が勝つに決まってんだろ?」
あの人達は馬鹿なのだろうか?何でそんなことで勝負するのだろう
酒くらい味わって呑めよ
ま、今日くらいいいか
て、ちょっと待て
原田さん何で服脱いでんの?馬鹿なの?やっぱり馬鹿なの?
酔うの早すぎでしょ。あと永倉さん平助君に無理やり呑ませないで。口の横から出てるから
いつもこの三馬鹿を叱る土方さんは何をしてるんだ!
俺は土方さんのほうえ顔を向ける
おいー!芸子さんにメロメロじゃねぇか!鬼の副長はどこいった!
「副長も今日は楽しそうだな」
俺の心を見透かしたように斎藤さんが小さく呟いた
「そうですね。でも口元緩みすぎですよ、あれは」
そう土方さんの口元は普段では見れないくらいでれでれに緩んでいたのだ
「あ、斎藤さん注ぎますよ」
「ああ、すまない」