新撰組 『時が変わろうとも』
第二章
見られてる?
島原へ行った次の日
俺は中庭で稽古をしていた。そこへ
「神埼、巡察に行くぞ」
「あ、はい!すぐに行きます!」
斎藤さんが巡察に行くと知らせに来てくれた。
準備をして、門に向かう。そこには斎藤さんをはじめ他の隊士達もいた
「すみません!遅くなりました!」
「構わない。行くぞ」
「はい!」
巡察を終え、屯所に戻っている途中俺は頻繁に後ろを振り返る
「どうかしましたか?」
隣にいた隊士が不思議そうに、俺が見ている後ろに振り返る
「いや、何でもない」
何事も無かったかのようにまた歩きだす
けど、確かに感じる
俺を睨み付ける視線
そして
殺気