狼だって、恋をする。
陽向『はあ…もう暗いな……』
ガササッ
ガシッ!!!
陽向『きゃぁ!?誰?!はなしてよー!!』
男1『おおっと、お嬢ちゃん少し声が大きいねえ』ニヤニヤ
ドサッ!!!!
陽向『いたっっ!』
男2『さっさとヤるか』
何するの!?
飛雅『おい!お前ら何してんだ!』
え……?神崎くん……?
男1『は?おめぇに関係ねぇだろうが!!!』
助けて……
男2『喧嘩売ってんのかこらっ!』ブンッ
ヒュッ!
飛雅『…へぇ?あんたの力ってそんなもん?弱いなあ〜』
男2『お、お前っ!』
飛雅『陽向、耳ふさいで俺が肩たたくまであっち向いてて』ニコッ
陽向『え?うん!!』ゴソゴソ
飛雅『お前ら……ただじゃおかねえ!!』
ブンッ!ゴフッ!!ゴッ!!バシッ!!……
飛雅『……ま、こんな感じかな……』
男1『いて…』
男2『お、覚えとけよー!!』
ガサガサガサ
ダダダダダダ
飛雅『陽向、もうこっち向いていいよ』
トントン
陽向『…かっグスみしゃっき…ススッきゅん〜…ぅぇっ…』
飛雅『話さなくていいよ。怖かったね。よしよし』
陽向『うぇぇぇぇ〜ん……グスッ…ゴホッ』
……
……
飛雅『……っしゃ!家帰るか!』
陽向『うん……』
飛雅『陽向んちどこ?』
陽向『……ここをまっすぐ行って……左行って……角を右に曲ればある…』
飛雅『……ん、分かった』
サッ
え……?何……?
飛雅『……のって?』
陽向『いや!お重いよ!?』
飛雅『はぁ……知ってるから……笑』
陽向『ひどい泣』
飛雅『……まあ乗れ、』
陽向『ほんとにお重いからね!?』
飛雅『知ってる』
ドサッ
陽向『重いでしょ?!おろしてもいいよ!?』
飛雅『……めっちゃ軽いー!走んぞー!』
ダダダダダダッ
陽向『きゃぁぁぁぁぁぁ!』
トサッ
飛雅『ついたぞ』
陽向『スースー……』
飛雅『起きろー……』
陽向『……』
飛雅『……なんなんだよコイツ……寝顔も可愛いとか反則だろ…//』
飛雅『……俺の家にでも連れて帰るか…』
ダッダッ