アナザー・ミー
(こんなやつに、胸をときめかせたのかさっきの俺はぁぁぁ!!)

心の中で叫ぶ。女性(結構タイプ)に話かれただけで興奮してしまうような、童貞心丸見えの自分に腹が立つ。そして何よりも情けない。目の前に刀があったら迷うことなく切腹するだろう。と言うよりも今すぐしたい。

「何をそんなに落ち込んでるの?」

「お前のせいだよ!」

「?」

あぁ、もう泣きたい。もしくは死にたい。

「まぁまぁ、そう嘆くなよ少年。人生これからだぞ?」

その人生をぶち壊そうとしてるのはお前だろうが。と言い返そうと思ったが、今はその元気すら出ない。

「そうだ!忘れてた!君にプレゼントがあるんだ。」

そう言いながらラヴは、何処から出したのか、少し大きめの箱を渡してきた。

今度は何だろうか、これがもし何も入ってなくて空だったら、こいつの角を利用して本当にあの世に行ってしまおうか。
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