俺様王子様
いざビーチに出たものの、やっぱり友達と呼べる人はいなくてポツンとひとりになってしまった。
肝心の未月はと言うと、相変わらず女の子に囲まれていた。
「こんだけ暑いのに、暑苦しくないのかなー」
あたしは近くのビーチパラソルの下に腰を下ろした。
「砂、真っ白でサラサラ!」
チェアーに寄りかかりながら砂を触った。
ここから見るみんなはとても楽しそう。
(本当はあたしも、みんなの輪に混ざってるはずだったのに…)
そう思ったら胸がちくちく痛かった。
しばらくぼーっとしていると、さっきから男の子があたしの前を通り過ぎて行った。
(なんだろ?)
そう思ってると、
「喉、乾かない?」
と綺麗な色をした飲み物と果物を持った男の子が隣のチェアーに腰掛けた。
肝心の未月はと言うと、相変わらず女の子に囲まれていた。
「こんだけ暑いのに、暑苦しくないのかなー」
あたしは近くのビーチパラソルの下に腰を下ろした。
「砂、真っ白でサラサラ!」
チェアーに寄りかかりながら砂を触った。
ここから見るみんなはとても楽しそう。
(本当はあたしも、みんなの輪に混ざってるはずだったのに…)
そう思ったら胸がちくちく痛かった。
しばらくぼーっとしていると、さっきから男の子があたしの前を通り過ぎて行った。
(なんだろ?)
そう思ってると、
「喉、乾かない?」
と綺麗な色をした飲み物と果物を持った男の子が隣のチェアーに腰掛けた。