俺様王子様
学園長である未月のお祖母様から、未月がドイツに立つことを話される。
壇上ではずっと下を向いたままの未月と、その隣に神藤さんが座っていた。
学園長の孫ともなれば、留学ごときでこんな集会まで開かれるのかと思った。
「では、お別れの挨拶をしてもらいます。クラスメイト代表、桜村朱莉さん」
と呼ばれた。
「は、はい」
あたしは返事をして、立ち上がる。
さっき先生に頼まれたばかりで何を話したらいいのかなんてもちろん決まってない。
だけど、もうやるしかない。
全校生徒の視線が自分に突き刺さってるような気がする。
(ど、どうしよう…)
そう思いながら壇上に向かう。
(もーなるようになれっ‼︎)
あたしはそう思って階段を一段一段踏みしめた。
壇上ではずっと下を向いたままの未月と、その隣に神藤さんが座っていた。
学園長の孫ともなれば、留学ごときでこんな集会まで開かれるのかと思った。
「では、お別れの挨拶をしてもらいます。クラスメイト代表、桜村朱莉さん」
と呼ばれた。
「は、はい」
あたしは返事をして、立ち上がる。
さっき先生に頼まれたばかりで何を話したらいいのかなんてもちろん決まってない。
だけど、もうやるしかない。
全校生徒の視線が自分に突き刺さってるような気がする。
(ど、どうしよう…)
そう思いながら壇上に向かう。
(もーなるようになれっ‼︎)
あたしはそう思って階段を一段一段踏みしめた。