俺様王子様
授業が終わるチャイムが鳴ると、起立をしたときの勢いで消しゴムを落としてしまった。
「あの、これ」
斜め前の男の子がそれを拾って渡してくれた。
「ありがとう!」
あたしがお礼を言うと、
「なんかさ、桜村さんって最初は近寄り難かったけどそんなことないんだね」
と言われた。
「そうかなー?」
「ほら、ここエスカレーター式だし途中で入学してくる子って多くはないから」
「あっ、そっかー」
なんて会話をした。
(なんか今の普通の学園生活って感じ‼︎)
ようやくあたしが思い描いていた学園生活ができるような気がしてついつい顔が緩む。
初日からあんなことになってしまったから、女子にはシカトされ、そのせいで男子からも距離を置かれて話しかけてもらえなかった。
「あの、これ」
斜め前の男の子がそれを拾って渡してくれた。
「ありがとう!」
あたしがお礼を言うと、
「なんかさ、桜村さんって最初は近寄り難かったけどそんなことないんだね」
と言われた。
「そうかなー?」
「ほら、ここエスカレーター式だし途中で入学してくる子って多くはないから」
「あっ、そっかー」
なんて会話をした。
(なんか今の普通の学園生活って感じ‼︎)
ようやくあたしが思い描いていた学園生活ができるような気がしてついつい顔が緩む。
初日からあんなことになってしまったから、女子にはシカトされ、そのせいで男子からも距離を置かれて話しかけてもらえなかった。