俺様王子様
嫉妬
女子からしてみれば未月は完璧な王子様。
授業中に隣の席の女子とコソコソ話して笑いあってるのがあたしの席から嫌でも見えてしまう。
(なによ!あんな顔して笑っちゃって)
今まではクソ王子とか、二重人格程度にしか感じてなかったのに他の女の子に優しく笑いかけるのがおもしろくなかった。
そんな時に事件は起きた。
「あのー…町屋くんいますか?」
そう言って現れたのはこの間のパーティーでデートしてやってと言われていた女の子だった。
「あのっ!この間は父がすいませんでした。これ、作ったんでよかったら食べてください」
と小さな包みを未月に渡した。
未月はそれを開けると、かわいらしいクッキーが入っていた。
「これ、わざわざ作ってくれたの?」
と未月が言うと女の子は大きく首を縦に振った。
「ありがとう」
未月は王子様スマイルを見せて、それを1枚食べた。
あたしはその雰囲気に耐えられるわけもなく、そっと教室を出た。
授業中に隣の席の女子とコソコソ話して笑いあってるのがあたしの席から嫌でも見えてしまう。
(なによ!あんな顔して笑っちゃって)
今まではクソ王子とか、二重人格程度にしか感じてなかったのに他の女の子に優しく笑いかけるのがおもしろくなかった。
そんな時に事件は起きた。
「あのー…町屋くんいますか?」
そう言って現れたのはこの間のパーティーでデートしてやってと言われていた女の子だった。
「あのっ!この間は父がすいませんでした。これ、作ったんでよかったら食べてください」
と小さな包みを未月に渡した。
未月はそれを開けると、かわいらしいクッキーが入っていた。
「これ、わざわざ作ってくれたの?」
と未月が言うと女の子は大きく首を縦に振った。
「ありがとう」
未月は王子様スマイルを見せて、それを1枚食べた。
あたしはその雰囲気に耐えられるわけもなく、そっと教室を出た。