俺様王子様
この学園に来て、初めてできた友達。
まだまだ話したいこともやりたいこともたくさんあるのにいきなりお別れになってしまうなんて。
一気にあたしの気持ちは沈んだ。
あっという間に杏菜ちゃんがイギリスに行くという話は広まった。
あたしはとてもショックを受けたというのに、クラスメイトはこんなことは当たり前のようであたしのようにショックを受けているような子はいないようだった。
(やっぱりセレブとあたしみたいな家じゃ、感覚が違うんだ)
クラスメイトに囲まれて、イギリス行きの話をしている杏菜ちゃんを見ることができなくて、あたしは机に突っ伏した。
放課後、杏菜ちゃんはお家に呼ばれて慌ただしく帰って行った。
あたしは、なんだか寮にまっすぐ帰る気にもなれなくて教室に残ったままだった。
「あれ?桜村さんまだ残ってたの?」
声の主は三咲くんだった。
「三咲くんこそどうしたの?」
「プリント提出するの忘れちゃってさー!鞄になかったから探しに来た!」
そう言いながら三咲くんは机の中をガサガサし始めた。
まだまだ話したいこともやりたいこともたくさんあるのにいきなりお別れになってしまうなんて。
一気にあたしの気持ちは沈んだ。
あっという間に杏菜ちゃんがイギリスに行くという話は広まった。
あたしはとてもショックを受けたというのに、クラスメイトはこんなことは当たり前のようであたしのようにショックを受けているような子はいないようだった。
(やっぱりセレブとあたしみたいな家じゃ、感覚が違うんだ)
クラスメイトに囲まれて、イギリス行きの話をしている杏菜ちゃんを見ることができなくて、あたしは机に突っ伏した。
放課後、杏菜ちゃんはお家に呼ばれて慌ただしく帰って行った。
あたしは、なんだか寮にまっすぐ帰る気にもなれなくて教室に残ったままだった。
「あれ?桜村さんまだ残ってたの?」
声の主は三咲くんだった。
「三咲くんこそどうしたの?」
「プリント提出するの忘れちゃってさー!鞄になかったから探しに来た!」
そう言いながら三咲くんは机の中をガサガサし始めた。