俺様王子様
「わぁーーーー‼︎」

目を開けると、丘の下には街がキラキラ光っていて、空には星が輝いている。

「キレイ…」

あたしはその眺めに息をするのも忘れた。


「朱莉、こういうの好きかなって思っていろいろ探した」

「あたしのために…?」

「じゃなかったらなんなんだよ!」

未月はあたしが制服デートしたいといったらそれを叶えてくれた。
行ったこともないアイスクリームショップにも付き合ってくれて、こんなに素敵な風景もプレゼントしてくれた。

「…ありがと、未月」

あたしはそう言いながらほっぺに涙が落ちるのがわかった。

「ちょっとは俺の気持ち伝わった?」

未月はそう言ってほっぺにキスをした。
そしてベンチに座って寄り添いながらその景色を眺めた。
未月の体が触れてるとこが熱い。
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