俺様王子様
(あったかい…)

未月とこうなる前は男の子と肌が触れ合うなんて考えられなかったし、そんな自分も想像できなかったけど、実際なってみたら未月が触れたところがあったかくてこんなに気持ちいいんだって思った。
未月の寝息を聞いていたら、いつの間にかあたしも眠ってしまっていた。



「朱莉!いつまで寝てる気だ⁉︎」


未月の声で目が覚める。

「なによぉ〜…まだ眠いのにぃ」

「じゃ、俺は先に学校行くけど?」

「えーーーーっ‼︎」

時計を見て驚いた。

「未月のばかぁ!起こしてよ!」

「起こしてんじゃん!」

ネクタイを結びながら未月は言った。

(制服着てるとわかんないけど、未月って意外と筋肉ついてたなぁー)

そんな未月を見てふと思った。
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