俺様王子様
「騙すようなマネをしてごめんなさい!」
杏菜ちゃんはそう言うと頭を下げた。
「ちょっとびっくりしたけど、全然気にしてないよ!正直に話してくれてありがとう」
あたしは杏菜ちゃんの手を握った。
「で、本題ですが。わたくしがイギリスに行かなくてはならなくなったのはいよいよ許嫁と本格的な結婚の準備にかかるための意味もございましたの」
「そうなんだ…」
「多分、わたくしの家のそういう動きを察して漣は結婚しようと言ってくださったのだと思います」
「じゃあ未月が神藤さんとドイツに行くってことは…」
「ええ。未月のお父様はドイツにいらっしゃいます。緋音さんは、随分前からドイツにおられます。多分そういうことだと思いますわ」
「そっか」
「未月のことはだいぶ先だと思っていましたから、緋音さんが日本に帰国したと聞いて急いでわたくしも帰国いたしましたわ」
「じゃああの時その時がきたら話すって言ったのは、こういうことだったんだ」
「ええ。来るべきときがきてしまいましたわ」
杏菜ちゃんはそう言うと頭を下げた。
「ちょっとびっくりしたけど、全然気にしてないよ!正直に話してくれてありがとう」
あたしは杏菜ちゃんの手を握った。
「で、本題ですが。わたくしがイギリスに行かなくてはならなくなったのはいよいよ許嫁と本格的な結婚の準備にかかるための意味もございましたの」
「そうなんだ…」
「多分、わたくしの家のそういう動きを察して漣は結婚しようと言ってくださったのだと思います」
「じゃあ未月が神藤さんとドイツに行くってことは…」
「ええ。未月のお父様はドイツにいらっしゃいます。緋音さんは、随分前からドイツにおられます。多分そういうことだと思いますわ」
「そっか」
「未月のことはだいぶ先だと思っていましたから、緋音さんが日本に帰国したと聞いて急いでわたくしも帰国いたしましたわ」
「じゃああの時その時がきたら話すって言ったのは、こういうことだったんだ」
「ええ。来るべきときがきてしまいましたわ」