本当の居場所
「とりあえず」
「へ!?」
いきなり陽人の声が聞こえて、びっくりしてしまった。
「学校終わったら抱きしめるからな」
「え!?///」
陽人の言葉にまた赤くなるあたし。
あたしは今日、何回赤くなればいいの?
そんなことを言われて、授業に集中できるわけなく。
意識は隣の席の陽人に。
陽人は、何事もなかったかのように、真面目に授業を受けていた。
なんでそんな冷静でいられんのよっ。
心の中でツッコミをしても、ドキドキした胸は治まらなかった。