本当の居場所


「とりあえず」

「へ!?」


いきなり陽人の声が聞こえて、びっくりしてしまった。


「学校終わったら抱きしめるからな」

「え!?///」


陽人の言葉にまた赤くなるあたし。

あたしは今日、何回赤くなればいいの?


そんなことを言われて、授業に集中できるわけなく。

意識は隣の席の陽人に。

陽人は、何事もなかったかのように、真面目に授業を受けていた。

なんでそんな冷静でいられんのよっ。

心の中でツッコミをしても、ドキドキした胸は治まらなかった。




< 107 / 277 >

この作品をシェア

pagetop