本当の居場所
密着した体から伝わる陽人の鼓動は
今にも爆発しそうなほどで。
チラッと見上げた顔は
恥ずかしそうに赤く染まっていた。
「陽人、緊張してる?」
「当たり前だよ、バカ。ありえねぇくらい、お前が好きなんだから」
照れ隠しに強がる陽人に胸は更に高鳴って。
陽人の爆発しそうな鼓動が
あたしにも移ったみたい。
「陽人」
「ん?」
陽人の背中に腕を回して
体を陽人に預けながら言った。
「ずっと………そばにいてね」