本当の居場所


「陽人、頑張ってね! あたし、応援してるし」


笑顔で陽人に言うと


「おう」


笑顔で返してくれた。

話をしている間に、あたしの家についた。


「じゃあ、また明日な」


そう言って、陽人が歩き出そうとした時。


「陽人」

「ん?」


あたしは陽人を呼び止めた。

優しい顔であたしを見つめる陽人。

あたしは少し言いにくそうに口を開いた。


「放課後…部活終わるの待っててもいい?」

「え?」




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