本当の居場所


机に伏せていると、いつの間にか眠っていたみたいで。


「…ゆっ! さゆっ!」

「んっ……」


あたしを呼ぶ声に顔を上げると


「あ、起きた」


目の前に陽人のドアップ。


「きゃっ!///」


恥ずかしくなって、顔を伏せた。


「え……さゆ…?」


少し悲しそうな声の陽人。

陽人のアップなんて、キスする時に何度も見てるのに。

なんか慣れない。


「さゆー?」


陽人の声がなんだか愛しくなって、顔を上げた。

多分顔は真っ赤。




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