本当の居場所


陽人が悪いわけじゃないのは分かってる。

けど、誰かに怒りをぶつけないと、落ち着きを保てなかった。

ほんとに楽しみにしてたのに…

もう泣きそうだよ…


あたしは一人で家に帰った。

今日誕生日なのに、最悪な1日だよ…

陽人にはやつあたりしちゃうし。


「もうやだ…」


ベッドの上で一人呟く。

そのままあたしは眠ってしまっていた。


夢の中に、陽人が出てきた。

怒ってごめんね…ごめんね…

あたしは夢の中で陽人に、ひたすら呟いていた。




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