幕末オオカミ 第二部 京都血風編


「……そして、藤堂平助くんに、斉藤一くん」


「平助が……?」


「斉藤先生も!?」


総司とあたしは思わず大きな声を出し、立ち上がってしまった。


まさか、平助くんと斉藤先生が……。


彼らは試衛館時代から、近藤局長たちと一緒にがんばってきた、強い絆で繋がれているはずの仲間だったはずなのに。


二人とも、どうして?


衝撃のあまり、総司もあたしもそれ以上言葉が出なかった。


そんなあたしたちを見ても、伊東参謀は優雅な微笑みを崩さなかった。



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