君と私
・・・・え?何・・・今の。
なんか、急に胸が・・・気のせいだよね。うんそうだ

ゆきは話を続けた

「うん、あのねこっちにいるミキが坂井君と話したいって・・・」

「マジ?俺も喋りてー!てか、クラスの全員の喋るのが、今の俺の夢だから!」

すると、友也の横にいた男が

「どんな夢だよっ!てか、夢のレベル低っ!
ごめんね、えっと・・・小松さん?こいつ、バカだからさ。」

「あ・・・いえ別に!ほらっ、ミキ!!!!」

ゆきは後ろにいたミキに話しかけた

「うっ・・・うん。・・・あの坂井君・・・?」

さっきまでのミキだとは信じられないくらいだった

本当にミキは恥ずかしがり屋なんだなぁ。

「ぇと、私と友達になって下さい!!!!!!」

「オッケー!全然オッケー!というか大歓迎!(笑)」

ミキの顔はかなり真っ赤になっていたがその顔は、”恋をしている女の子”の顔だった。

「う・・・うん!ありがとう!じゃぁ、わたしはミキでいいよ!」

「OK♪俺も友也でいいよ!よろしくなミキ!」


──ズキン──
ゆきの胸が痛んだ。

・・・なんなのこの気持ち・・・なんだかすごくモヤモヤする・・・
私、どっかおかしくなっちゃったのかなぁ。

「ねねね!小松さん!小松さんも友達になろうよ!」

友也の声でゆきは我に返った。

「え・・・いいの?」

「もち!て言うかお願いします!」

「こっちこそ、もちろんオッケーだよ☆よろしくね!
あ、私はゆきでいいよ☆」

「うん、よろしく!おれも友也でいーよー☆」


友也の、この一言でさっきまでのゆきの気持ちはなくなった

なんだか、すごくスッキリしたなぁ。
< 5 / 6 >

この作品をシェア

pagetop