キミトワタシ

 ちゅ・・・。


 二人は甘いキスをして、教室に戻った。


「・・・美紗は?」


「いないよ。どこいったんだろーねー。」


「持田君、美紗のケー番知ってるよね?教えてくれない?」


「あれ?輝風さん親友っぽかったのに、知らなかったの?」


「うん。仲がよかったのは学校のなかだけだったから・・・。」


「そっか。ハイッこの番号だよ。」


「ありがとう!」


 美紗・・・。どこにいるの?電話に出てっ・・・。


 ツー・・・。ツー・・・。ツー・・・。


「出ない・・・。」


 美紗・・・。ワタシ、美紗に悪いことしちゃった?どんなこと?




 ハッッ




 もしかして・・・。


美紗も遼くんの事が好きだったの?


ワタシ、馬鹿だから・・・。気付かなかった・・・。


でもね、ワタシ、遼くんは譲れないよ!


ハジメテ好きになった男の子なの。ハジメテ付き合うの。


ハジメテキスをしたの。


・・・ワタシ、遼くんが大好きなの!だから美紗、遼くんだけは譲れない!!
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