きみにこい





「さんきゅ」と口を動かせた祐真。注目されるの苦手なはずだからあまり笑ってはいないけど、いつもより少し柔らかい表情を見せて落ちてったプレゼントたちを拾い上げた。



「食堂でやる意味はなんなんだよ」



照れ臭そうに笑ってそう聞いた祐真に、



「CLUBでも祝ったけど学校でも祝わねぇとな。祐真さまのお誕生日だもの」



「黙れ。…まじさんきゅ」



そう言って笑った祐真。あ、今の写メ撮りたかった。


あーかっこ良い。肌は文句無しに綺麗だし、鼻高いし目もあたしの好みに切れ長でそれでいて綺麗な二重まぶた。



あー。大好き。
あたしのこの想いはいつになったら祐真に届くんだろうか。




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