きみにこい





切なくて寂しい想いを抱えながら行きたかった買い物にも行かずに帰路に着いた。



隣に祐真がいたらそれだけで退屈なことなんてなにひとつないのに。



石ころを蹴りながら家路に着くあたしは子どもみたい。だから祐真にもガキって言われるんだろうけど。



なにしてるんだろうなぁ、祐真。
もしかして彼女と居たりして。



今は彼女居ないはずなんだけど。
もしかして居たりすんのかな。


独り言のようにそう呟いてた。あたしこれじゃまじで危ない人じゃんね。



ため息が白い息と共に吐き出される。
祐真から貰ったカイロも今ではもうすっかり冷たくなってしまって。


珍しく悲観的な気持ちになってしまった。




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