きみにこい
祐真の小さくなる背中を見送るとあたしらしくない溜め息をまた吐いて家の中に入った。
ただ一つ思うことは、この心境から逃れたいってことだけ。
なんとか一晩中ポジティブに考えようと考えに考えたけど、夕ご飯も大好きなカレーでちょっとテンション上がったけど。
やっぱりあるのは一抹の不安で。
しまいにはあれだけ“祐真と結婚する”なんて良く言えたもんだななんて思ってしまった。
完全にネガティブ思考に陥ってしまった。