きみにこい





「……お前5年も前から祐真先輩追い掛けてんの?」



頷くとビックリ、でもないけど意外そうに目を見開いた朝比奈。



「朝比奈だったら鬱陶しいでしょ」


「そんなに想われたこと多分絶対ないから知らねぇけど皆がみんな鬱陶しいと思う訳じゃねぇんじゃないかな」


淡々とした表情で言った。こいつは嘘はつかない、お世辞なんか言えないたちだからそう言ってくれた事に少しだけ嬉しくなった。



「…でもそろそろ引いた方が良いのかな」


「それも知らん。お前のしたいようにすれば良いだろ」


そう言って缶コーヒーを飲み干した朝比奈はそれを近くにあったゴミ箱へ投げ捨てた。




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