きみにこい








佑真をジーっと見つめると、その視線に気付いたのか、




「んぁ? 何? コップか? 自分で取れ」




分かってたくせに、意地悪かよ!
って突っ込みたくなった。




「普通、お客さんはもてなすもんなのに!」



「深夜人が寝てる時に訪問してくる奴をお客さんとは呼ばねぇよ、ブス」



あはは、あは。
だって佑真の誕生日、一番に祝うのはあたしだもんね。



「で?俺の誕生日祝いに来たんだろ?プレゼントはどーしたよ」



「プレゼントはあた…っがっ」



「プレゼントはあたし はぁと」って言おうとしたのに、眉間にシワを寄せた佑真がそこにあったぬいぐるみを顔面に投げつけてきたせいで。





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