きみにこい








「とっとと帰れよ。おばちゃん逹心配すんだろ………つーかお前、俺の親が居ねぇの分かってて来やがったな?」



「ふっ、だって佑真のママとパパあたしん家で呑んでるもん」



「…………」



「祐星もサッカーの合宿中で居ないし佑真お家に一人にしてあげたから誕生日祝って来てあげて、って佑真のママが」



「………」



プイッとあたしの言葉をまるで聞こえなかったみたいに無視して、「寝るから帰れ」ってだけ言って2階に上がってく佑真。



もちろんあたしがここで帰るはずがなくて、佑真の部屋まで着いていった。




「佑真、待って!あたしも寝る!」



「来んじゃねぇよバカ野郎」



「いぇーい、お泊まりだっ!」




佑真の部屋にズカズカと勝手に上がり込んで、ベッドにダイブした。


もちろん怒られたけど。



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